FAGA(女性男性型脱毛症)の症状分類
分類 |
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症状 |
I型 |
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正面から頭頂部が全体的に薄くなった状態 |
II型 |
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脱毛症の領域が拡大した状態 |
III型 |
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脱毛症の症状が進行した状態 |
《頭皮について》
【薄毛警報 頭皮が危ない!】
育毛剤の効かない頭皮が激増
最近頭皮が弱り、そのため常在菌の異常繁殖による頭皮の異常や薄毛が激増している。
周りの人はギラギラする頭皮やニオイに気づいているが、自分には分からないので一度、
下記のような兆候をチェックする必要があります。育毛の手当て方法を変えてみよう。
皮脂が粘つく。粘っこい感じの皮脂。
頭皮が赤い。かゆみ、フケがある。
脂漏性湿疹。
頭皮がてかる。
頭皮や髪にニオイがある。いやなニオイがある。
皮脂が多い頭皮、脂漏性は、いちど常在菌チェックをしよう。
皮脂をよく取るシャンプーなどを使った育毛方法で、皮脂をよく取っているのに皮脂が多い、皮脂がべたつく、薄毛が治りにくい、ニオイが気になる、脂漏性湿疹、頭皮が赤い、などの症状がある方、育毛手当ての効果も出にくい方は、常在菌のせいかもしれない。いちど常在菌のチェックをしてみよう。
《自己ケアでは治せない症例》
脂漏性湿疹+薄毛+うっ血
脂漏性湿疹または皮脂の多い脂漏タイプの男性型脱毛症や女性の薄毛が急増している。
湿疹、炎症、吹き出物、うっ血などいくつもの症状が混在しており、どれを先に治すのかをまず決めて手当を組み立てないと悪化する。また病院では「湿疹は治してくれるが、薄毛には無関心」といった所もあるようだから、やはり「薄毛が進行しない」「薄毛の手当」を組み入れた手当が必要になる。
注意事項
・育毛剤をつけても良くならない。悪化する恐れも。
・原因はいろいろで、原因により手当が違う。
・進行した症状は、家庭での手当ではムリ。
・まず、脂漏性湿疹のほうを改善する。
・菌やカビが繁殖していることが多い。
・吹き出物があることが多い。
とにかく頭皮が弱り、衰えているので、まず頭皮の回復からはじめ、脂漏性湿疹が良くなってから薄毛の手当を始める。湿疹を早く改善して薄毛を進行させないこ事が重要です。
脂漏性湿疹+薄毛+炎症+吹き出物
強い血管拡張の育毛剤を使い続けていると、慢性的な炎症状態が続き、吹き出物がでてきて、薄毛は進行する。このような症状が混在しているケースでは、「どの症状を先に改善するか」を決めて、手当の方針を立てること。
これらの症状は育毛の知識より、皮膚疾患の知識や治療法が優先され、皮膚疾患の手当法が必要になる。皮膚疾患がよくなってから、改めて育毛の手当ということになる。つまり最初は吹き出物や炎症など皮膚疾患の手当をし、シャンプーなども皮膚疾患の洗い方をして改善する。皮膚疾患がよくなってから、育毛の手当(厳密には頭皮回復の段階)を徐々に加えていくこと。頭皮回復の手当で頭皮がよくなってから、はじめて「本格的な育毛手当」ということになる。
決してあせらないこと。
あせって悪化させるより、基本通りに手当をしたほうが結果的には早くしかも確実に治すことができる。
吹き出物、炎症、うっ血
どんな頭皮でもシャンプーして育毛剤を使ってさえいれば効果が出てきて毛が生えてくるということはない。まず頭皮の異常=吹き出物、脂漏性、炎症、うっ血した頭皮を改善してから本格的な育毛手当に移るほうがいい。
《夏から秋に悪化する頭皮には》
次のような症状が見られたら
育毛を始める前に、また育毛していても効果が見られないときにはまず下記のような症状がないかを点検しよう
・吹き出物ができやすい。
・頭皮が赤い、赤っぽい。
・かゆみ、フケ、痛みなどがある。
・のぼせやすい。(いらいら、不安感、冷えのぼせ)
・汗をよくかく。汗をよくかく仕事。
ストレス社会の現代はどうしても「気」が上に上がり(上焦)血が滞る状態になりやすい。でも育毛には頭寒足熱、つまり頭は適度に冷えている状態がよく、頭が熱くなりのぼせ状態を改善しないと育毛の効果は得られない。したがってこうした薄毛を改善するには、まずのぼせた頭を改善する必要がある。
《育毛サロンの疑問点》
価格 |
月5〜20万円くらいと高すぎる。しかも6ヶ月〜2年もの料金先取りするなど、効かなくてもローンがあるので通うことになってしまう ため、悪化がますますひどくなる。サロンによっては数年で数百万円かかる事もある。 |
状況の説明 |
質問しても満足に答えられないスタッフがほとんどで、「よくなっている」というばかり。パート に近い未経験スタッフがほとんどで、よく辞めるので交代が激しい。 |
担当者 |
行くたびに違うスタッフでは、いままでの経過はわからないし、責任を持って手当をしてもらえない。 |
専門性 |
体験者の体験を総合編集してみると、単純なマニュアルでカウンセリングし、施術しており、説明もスタッフにより違いが多くあやふや。
サロンの人がアドバイスしたからと言って信用するのは危険。専門医ではないのですから。 |
効果 |
発毛の基準がお客様とサロンではかなりの違いがある。
本人が発毛していないと言っても、サロンからすれば「うぶ毛」が生えても「発毛した」と言う。果たしてサロンに通って満足した方は何%なんでしょうね? |
FAGA(女性男性型脱毛症)
女性の場合には「女性男性型脱毛症」(Female AGA, FAGA)と呼ばれる。男性のパターンとは異なり生え際のラインは変わらずに加齢にともない頭部全体の毛髪が細くなります。
20代の女性に見られることは非常に希で、特に40歳前後以降に毛髪密度が減少し始めることが特徴です。
初期の段階では抜け毛が増えたり、分け目が広がってきたと感じます。やがて症状が進行すると頭の広い範囲に均等に病変が起こり、全体の毛が抜け特に、頭頂部が透けて見える様になります。
男性型脱毛症と同じく、成長することを休んでしまう休止期毛の割合が多くなり、その結果抜け毛が増え脱毛症へと進んでいきます。
男性型脱毛症と異なり、前頭部のヘアライン(生え際)の後退はなく頭皮全体の毛が抜けておりますので、脱毛部の境界がはっきりしません。
増加する女性の薄毛
近年、女性の薄毛人口は300万人とも600万人とも言われており、男性と同様に女性においても薄毛で悩んでいる人が増加傾向にあります。女性の薄毛人口は今後ますます増えると予想されます。
原因と症状
女性ホルモンの減少により、体内のホルモンバランスが崩れることが原因です。
女性ホルモンには毛根細胞にある「発毛促進シグナル」を増やす作用があり、女性ホルモンが減少すると この「発毛促進シグナル」も減ります。
女性は当然卵巣から女性ホルモンが分泌していますが、同時に副腎から男性ホルモンも分泌しています。しかし量的には女性ホルモンが圧倒的に多いわけですから、かりに遺伝的体質をもっていても若いうちは余り変化ありません。しかし40才前後になると女性ホルモンの分泌が徐々に衰えるため、男性ホルモンとのバランスが崩れてきて、男性型脱毛と同じように、前額部、前頂部の毛が薄くなってくることがあります。そしてそのうえ年齢的に毛も細くなってきますから、人によっては以前と比べて極端に毛量が減少した状態となり、悩むことになります。かつてはこのような症状を女性における男性型脱毛症と呼んでいましたが、女性の場合男性のようにハゲてしまうことはなく、薄毛の状態が保たれるので、男性と区別して最近では女性型脱毛症と呼ばれています。
老化
(FAGA) |
細胞自体の老化や動脈硬化による循環不全などのため、次第に毛包が消えていきます。年齢とともにこの傾向が強くなり、特に60歳を越えると大なり小なり、誰にでもこうした脱毛症状が見られるようです。 |
ストレス |
仕事をもち、社会的に活躍する女性が増えている昨今、女性も男性並みに、あるいはそれ以上にストレスを受ける機会が多くなったようです。また、育児、離婚など明らかに精神的ストレスが原因で急激に頭髪が薄くなることも少なくありません。 |
極端なダイエット |
若い女性に多いのですが、栄養失調状態になるまでダイエットをする人がいます。こうなると、毛の組織も栄養失調に陥り、成長期の毛もその状態を維持できなくなります。その結果、休止期毛が増えて脱毛が起きるようです。毛根にも栄養が必要なのです。 |
経口避妊薬(ピル) |
女性ホルモンと頭髪は、密接な関係にあります。経口避妊薬は、プロゲステロンという女性ホルモンの一種で、これを一定期間内服した後で中止すると、一時的に休止期毛が多くなり、脱毛を起こすといわれます。 |
過度のヘアケア |
これも若い女性に多いのですが、極端に髪を気にする方がいます。清潔さを求めるあまり、日に2度も洗髪しますと、界面活性剤などを含むシャンプーを大量に使用することになり髪によくありません。ドライヤーやブラッシングでも頭皮を痛めます。まして、朝シャンだと登校、出勤前で時間がなく、すすぎも完全にできないでしょう。リンスのしすぎ、ムースやジェル、スプレーの使いすぎなども脱毛の原因になります。 |
生活習慣 |
【運動】
体の余分な脂肪を燃焼させる適度な運動は、血行を促進して毛髪の健康にも作用します。ストレスにならない程度の運動を心がけましょう。
【飲酒と喫煙】
過度のお酒やタバコは、血液循環を悪くし毛髪に悪影響を与えます。
【食事】
髪はケラチンというタンパク質からできています。そこで、これを多く含む大豆や魚などの食品をしっかり摂取しましょう。また鉄分不足も髪のパサつきの原因になりますので注意しましょう。 |
対策
男性型脱毛症では、フィナステリド(商品名:プロペシア)が有効とされますが、女性の場合、服用する事が出来ません。FAGAの原因として、ダイエットや生活リズムによるホルモンや自律神経の乱れ、ストレスなどといわれます。まずは、ホルモンバランスや自律神経を整え、適正な製品でヘアケアを行う事が大切です。
女性の薄毛 頭皮の老化は顔の老化
薄毛は、頭皮の悪化からくることが多く、頭皮の悪化は、顔の皮膚の悪化にもつながります。頭皮が老化すると、顔もたるみ、目尻やほおがさがり、ついにはあごにたるみが出てきます。
手当てで悪化したケースが多い
女性の薄毛を当て込んだ他の育毛サロンの被害報告が多くなってきました。薄毛というだけで男性とおなじような手当をしてこじらせたり、悪化させるケースが増えてきたのです。皮脂が多い、毛穴が詰まっている男性タイプといわれ手当をしても、よくならないばかりか悪化することさえ報告されています。
次のようなことをいう他の育毛サロンには、とりあえず疑問を持ち気をつけたほうがいい。
1.「皮脂が多い」それが原因で薄くなっている。
2.「毛穴が詰まっている」それが薄毛の原因に。
3.男性化、男性型、複合型
4.皮脂を取り、毛穴を開ける手当て
5.脂漏性
FAGA(女性男性型脱毛症)以外の薄毛原因
●ストレス
●更年期障害
●神経の不安定
ストレスや緊張を「しこり」ととらえて「体の緊張」「頭皮の緊張」「血管の緊張」がホルモン分泌や血液の循環などに影響し、末端の髪には大きな影響を与えています。
直接育毛と間接育毛の両方を取り入れたケースがベストです!
●手足などの冷え
●水毒
冷えも薄毛や抜け毛に大きく関係しています。冷えが頭皮や血管、血流、古血、水毒、気の滞り、などに影響し薄毛の進行や育毛効果に大きく影響しています。
それらを改善する経絡指圧やマッサージなどで育毛効果は上がります。
●生理不順や虚血
●肩こり、腰痛
これらは非常に複雑で、1つだけがおこるというより複合的におこっており、それがまた他の器官に障害を与えているケースが多いといわれています。女性の薄毛はホルモンバランスや血行の循環が大きな原因でもあります。女性特有の薄毛の場合はまずはバランスを整えるのが得策です!
このような薄毛症状ではマッサージなどが有効なケースです。
●皮脂が多い
●髪がベタつく
育毛サロンや薬局では男性型脱毛症も女性の皮脂が多いのもいっしょにして、皮脂を取る方法を取っていることが多いです!しかし、この方法は女性には悪化につながることが多いので、要注意!いきなり「シャンプーして皮脂を取る」方法をとらないことです。毎日洗っているのに毛穴が詰まったり、皮脂が多くて薄毛になることはありませんので、手当を間違えないことです。
■育毛によくないこと
髪の健康は、普段の生活習慣と大きく関わりがあります。
普段の生活の中での髪の健康に対してよくないことをご紹介します。
思い当たるところがある方は、毎日の生活の中で気をつけるとよいでしょう。
1. 睡眠不足
髪に毛は睡眠中に成長します。毛根に栄養素が運ばれるのは睡眠中が最も効率が良いからです。また、22時〜明け方までの睡眠が身体にとって最も睡眠に適した時間といわれ、この時間帯の睡眠は多くの成長ホルモンが分泌されますので老化防止にも効果があるとされています。
2. ストレス
精神的、身体的にあらゆる病気に悪影響を与えるとされているストレスですが、やはり髪の毛に対しても良くありません。ストレスは血管を収縮させます。その結果、血液量が減り、栄養が運ばれにくくなり、髪の毛をつくる毛根に充分な栄養が届かなくなってしまいます。
3. たばこ
たばこに含まれるニコチンは血管を収縮させます。その結果、ストレスと同様に血液量が減り、栄養が運ばれにくくなり、髪の毛をつくる毛根に充分な栄養が届かなくなってしまいます。また、他の人が吸っているたばこの煙(副流煙)にも有害な物質が含まれているので気をつけましょう。
4. お酒
お酒を飲みすぎると肝臓に負担がかかります。肝臓は髪の毛の主成分であるたんぱく質をつくる臓器なので、髪の毛をつくるのに必要な、たんぱく質がつくられなくなってしまいます。また、若さを保つ成長ホルモンが活性のあるIGF-1となるのも肝臓の働きが重要ですので肝臓の過度の負担は避けるべきです。
※IGF-1・・・・インシュリンに非常に似た構造を持つ増殖因子で、成長ホルモンにより肝臓や他の組織(骨格筋など)で生産されます。成長ホルモン(GH)の作用の多くはIGF-1を介したものです。
5. 首、肩こり
首や、肩のこりは、血行不良が原因です。首と肩には頭に血液を運ぶ血管が通っていますので、首と肩の血行が悪いと必然的に頭部への血行も悪くなってしまいます。すると、毛根へ充分な栄養が運ばれなくなってしまいます。育毛に効果的な食事をたくさん摂取しても、首や肩の血行が悪くては、充分な栄養が毛根まで運ばれないのです。
6. 紫外線
紫外線を浴びると頭皮にある皮脂は酸化してしまいます。そして毛根細胞に影響を与え、脱毛の原因になります。また、日焼けによる乾燥で髪のたんぱく質を破壊し、キューティクルもはがれてしまい、髪はダメージを受け、パサつき、脱毛、切れ毛に繋がります。
7. 同じ分け目
いつも同じ場所で髪を分けているとその部分の頭皮に負担がかかり、 抜け毛の原因になる場合があります。
8. きつい帽子、長時間の帽子
きつい帽子は、頭の毛細血管を圧迫し、血液の流れを妨げ、髪に栄養を行きにくくします。また、通気性の悪い帽子を長時間かぶり続けると、頭は汗をかき、蒸れて、毛根に悪影響を及ぼします。長時間帽子をかぶらなくてはいけない場合でも、できるだけこまめに帽子をはずし風を通したり、汗をふくなどを心がけるとよいでしょう。ヘルメットでも同様のことがいえます。
■育毛に効果的な栄養
・髪の毛と栄養
髪の健康にとって、普段の食事から得る栄養はとても大切です。髪の毛ができるまでを簡単に説明すると、まず、毛細血管によって運ばれてきた栄養や酵素を、毛根部分にある 「毛乳頭」 が取り入れます。「毛乳頭」 は、その栄養や酵素を 「毛母細胞」 に受け渡します。それにより細胞分裂がおこり、細胞分裂によって作られた組織が髪の毛となります。
・栄養が髪の毛に届くのは最後
身体は、生命維持にとって重要なところに優先的に栄養を運びます。生命維持には直接関係ない髪の毛に栄養が運ばれてくるのは後回しになってしまいます。充分な栄養を摂取しないと、上記で述べた 「毛乳頭」 に栄養が届く前に、身体は栄養を使い果たしてしまいます。髪の毛を作るのに、充分な栄養が毛乳頭まで届くように、育毛に効果的な食品を採るように日頃から心がけましょう。
■育毛に効果的な主な栄養素
たんぱく質
・動物性
肉、魚、卵、乳製品
・植物性
大豆、納豆、豆腐 |
およそ20種類のアミノ酸から構成されるたんぱく質。髪の毛の素になるメチオニンは、必須アミノ酸の一種なので食べ物から摂取しなければ補給できません。 |
ビタミンB群
・ビタミンB2
レバー、卵、大豆、
乳製品、緑黄色野菜
・ビタミンB6
かつお、まぐろ、いわし
さば、レバー、肉、バナナ
キャベツ、ピーナツ、大豆
・その他ビタミンB群
レバー、魚介、肉、卵
緑黄色野菜、豆、玄米など |
食べ物から摂取したたんぱく質を利用するには、ビタミンB群が必要です。また、ビタミンB2と、B6は皮脂の分泌を抑え、皮膚の新陳代謝を促す作用があるので、脂性の方(フケや脂が多い)は多めに摂取するといいでしょう。 |
亜鉛
牡蠣、うなぎ、魚介、海藻、肉 |
体内に3000以上ある酵素のうち、200以上の酵素は亜鉛がなくては働きません。また、毛の主成分はケラチン(たんぱく質)ですが、亜鉛が不足していると、ケラチンの合成がうまくいかず、髪が弱くなり、色が抜けやすくなってしまいます。 |
ビタミンA・C・E
・ビタミンA
緑黄色野菜、レバー、うなぎ
・ビタミンC
かんきつ類、いちご、野菜
・ビタミンE
ナッツ、植物油、魚介、野菜 |
ビタミンAは、 細胞分裂を正常化し、頭皮、毛髪の健康を保ちます。
ビタミンCは、 コラーゲンを生成するのを助けます。
血管や、頭皮を丈夫にします。
ビタミンEは、 毛細血管を広げる作用があるので、毛乳頭まで栄養がスムーズに運ばれるのを助けます。 |
抜け毛の原因とメカニズム
毛髪はいつも成長し続けているわけではありません。一定期間成長すると、自然に抜けてしまいますが、ある期間になるとまた新しい毛髪が生えてきます。この毛髪が生まれ変わる周期をヘアサイクルといいます。毎日50〜100本程度の毛髪が抜けていき、同じくらいの数だけ生えてきます。この抜けている期間(休止期)が短いほど健康な髪に育ちます。逆に、休止期が長いほど細くて短毛(猫毛ゲ)になって、ついには生えてこなくなってしまいます。脱毛は、このヘアサイクルに何らかの異常が起きたことが原因となっているのです。例えばAGA(男性型脱毛症)の場合、成長期がDHTというホルモンの過剰な働きのために短くなり相対的に退行期、休止期が長くなる為に抜毛が生じます。FAGA(女性男性型脱毛症)も同じ理由で発生します。
健康な髪は、ヘアサイクルのうち、毛の抜けている期間(休止期)はおよそ15%、毛の生えている期間(成長期)はおよそ85%と見られています。抜け毛が多い方、髪の薄い方は成長期が短くなってしまっている為、結果として休止期の割合が増えてしまっているのです。つまり、生えている毛が少ない上に、その少ない毛も充分に太くなっていない細く短いですので、目立ちません。さらに、成長期が短くなると毛はほとんど皮膚の表面に出てこないようになります。したがって毛乳頭の活動を助け、成長期を出来る限り長くすることが、育毛の重要なポイントになります。そのためには、毛根に十分にアミノ酸などの栄養素が行き届かなければなりません。
髪の毛って、何から出来ているの!?
髪の毛は皮膚の付属器官で、80〜90%がケラチンという、非常に硬くて丈夫なタンパク質で出来ていて、中に硫黄を含んでいます。残りがメラニン色素、脂質、微量元素、水分から出来ています。ケラチンは約18種類のアミノ酸が鎖状に強く結合しあっていて、硬ケラチンと軟ケラチンに分かれます。髪の毛や爪は硬ケラチンで出来ており、柔らかい皮膚の表皮角質層は軟ケラチンで出来ています。髪の毛は、表皮に比べてシスチンというアミノ酸が多いのが特徴です。
毛髪と角質層のアミノ酸組成(%)
アミノ酸 |
毛髪(硬ケラチン) |
角質層(軟ケラチン) |
グリシン |
9.5 |
5.8 |
アラニン |
4 |
9.1 |
バリン |
4.7 |
6.7 |
ロイシン |
9.1 |
9.1 |
イソロイシン |
2.2 |
1.9 |
フェニルアラニン |
2.7 |
1.4 |
プロリン |
3.7 |
6.7 |
セリン |
7.6 |
11.4 |
スレオニン |
7.2 |
5.9 |
チロシン |
3.1 |
2.6 |
アスパラギン酸 |
8 |
4.2 |
グルタミン酸 |
14.8 |
11.6 |
アルギニン |
9.6 |
2.9 |
リジン |
2.6 |
6.4 |
ヒスチジン |
0.9 |
2.2 |
トリプトファン |
0.7 |
1.4 |
シスチン |
16 |
8.9 |
メチオニン |
1 |
1.6 |
●上記のアミノ酸以外に必要な栄養素
栄養素 |
その働き |
ビタミンB1 |
糖質の代謝に必要です。 |
ビタミンB2 |
目・皮膚・口・鼻の粘膜の健康維持に役立ちます。 |
ナイアシン |
細胞の代謝や遺伝子の修復に役立ちます。 |
パンテトン酸 |
糖質やタンパク質の代謝に役立ちます。 |
ビタミンB6 |
タンパク質や脂肪の吸収・代謝を助けます。 |
葉酸 |
ヘモグロビンや赤血球、核酸の合成に関与します。 |
ビタミンD |
カルシウムの吸収を助けます。 |
ビタミンE |
細胞の酸化や老化を防いだり、血液の流れをスムーズにします。また、過酸化脂質の生成を抑え血管を強化し、頭皮のフケ、かゆみ、雑菌の増殖を防ぎます。 |
レシチン |
リン脂質で細胞膜を構成する重要な成分で栄養素の出入り口を調整します。細胞膜自身の酸化も防ぎます。 |
リノール酸
リノレン酸 |
不飽和脂肪酸で、血管壁に付着した老廃物やコレステロールを溶解し、目詰まりをなくす働きがあり、血液の流れをスムーズにします。 |
イノシトール |
皮脂腺を調整し、手の成長を助けます。また脂肪の代謝を促進し、コレステロールも低下させます。 |
FAGAについて
女性の抜け毛のメカニズム
髪の毛の構造と毛幹の構造は下記のようになっています。
髪はずっと成長し続けるものではなく、一定の寿命とサイクルがあります。一般に女性の毛髪の寿命は4〜6年といわれています。「成長期」で太く長く成長し、「退行期」で毛根の退化が始まり、「休止期」を経て脱落します。一日で自然に抜ける髪の本数は約70〜100本くらいです。
壮年性脱毛の場合は細胞の老化やホルモンバランスの変化によって休止期の期間が長くなり、 成長期の毛包が十分に成長できずに小さくなってしまいます。そのため、毛髪は細く短くなり、薄毛(うす毛)の症状となります。