AGA(エージーエー:Androgenetic Alopecia)とは「男性型脱毛症」のことをいいます。
思春期以降に額の生え際や頭頂部の髪が、どちらか一方または双方から薄くなっていく、成人男性によくみられる現象のことを「男性型 脱毛症」といい、一般的に遺伝や男性ホルモンの影響などが主な原因と考えられています。AGAの人は全国で1,260万人、そのうち気にかけている人は800万人、何らかのケアを行ったことのある人は650万人といわれています。脱毛部には DHT(ジヒドロテストステロン)という男性ホルモンの一種が多くみられ、これがヘアサイクル(髪が生えてから自然に抜け落ちるまでの周期)を短くする原因物質と考えられています。ヘアサイクルが短くなると、髪の毛が太く長く成長する前に抜けてしまうので、細い短い毛が多くなることで薄毛が目立つようになります。
医薬品や民間療法など、さまざまな育毛剤が開発されてきましたが、髪の毛が薄くなるのを予防し、理想的なヘアサイクルを保つことは、今でも多くの男性が抱くテーマです。しかし、近年AGA(エージーエー)の原因が明らかになり、「飲むタイプの治療薬」が解禁されたことで、抜け毛の進行を抑える効果や改善効果などが期待できるようになりました。
AGA(エージーエー)は進行性で、何もせずにほうっておくと髪の毛の数は減り続け、徐々に薄くなっていきます。そのため早期のケアが重要です。
日本初のAGA治療薬「フィナステリド(商品名:プロペシア)」の登場
フィナステリド(商品名:プロペシア)とは、男性型脱毛症の進行を抑制するための経口薬です。
従来、前立腺がんや前立腺肥大の治療薬として使用されてきた医薬品ですが、副作用として異常発毛を確認したところから発毛剤としての研究が始まりました。
すでにFDA(米食品医薬品局)では「飲む育毛剤」として認可されており、日本でも万有製薬が2005年10月11日に厚生労働省から承認を取得。2005年12月14日、日本初の男性型脱毛症用薬「フィナステリド(商品名:プロペシア)」が発売されました。 AGA(男性型脱毛症)は、男性ホルモンであるテストステロンが5α-リダクターゼという酵素により、DHT(ジヒドロテストステロン)というホルモンに変換して、毛母細胞の働きを抑制するたんぱく質を合成することによって発症します。フィナステリド(商品名:プロペシア)は、フィナステリドとよばれる薬用成分により、テストステロンがDHT(ジヒドロテストステロン)に変換されるのを防ぎ、脱毛を予防する働きがあります。フィナステリド(商品名:プロペシア)は医療用医薬品ですから購入には医師による診断と処方が必要で、保険の対象にはならないので治療費は自己負担となります。AGA(男性型脱毛症)向けの医薬品ですので女性は服用できません。又、未成年の服用は禁止されています。